2012年の春、BOPビジネスに興味のある私は、実際にフィリピンの貧困区に出向きました。
マニラのスラム街に二週間ほど滞在し、そこでホームステイした先のお家で撮影しました。
そこには貧しいながらも、幸せな暮らしがたくさんありました。
日本には欠けている大切な‘何か’も溢れていました。
裕福である日本人というだけで、何か役のたてるのではないかという思いで現地へ行きましたが、実際は何もできず、向こうの方々からこちらがいただくものばかりでした。
貧困というのは、幸せを妨げてしまうことであるのは、ある意味事実で、ある意味で事実ではありません。
発展途上国に残っている幸せを残しながら、その発展を手助けができるようなビジネスをやりたく、この気持ちを思い出すための大切な写真です。